開発者サイトとSteamで公開されている、ホロライブのタレントを使用キャラにしたVSクローン系ゲーム。 VSの雰囲気を緩めにして取っつきやすくしたような絵面で、VSの細かいマイナスポイントを改良したような出来栄えです。 ●ストーリー:★☆☆☆☆ ストーリーらしいストーリーはほぼなし。これは本家も同じだし、物語性を求められるゲームではないので無問題。 ●キャラクター:★★★☆☆ 登場キャラのほぼ全員の人となりを知っていれば★+1ぐらいかも。 本家とは違って初期武器固定+キャラ固有の所持スキルがあるため、どうしてもキャラ間の性能差が大きく存在します。 初心者向け、ピーキー火力、防御性能マシマシ、金策向き等々、特徴づけとしては上手くいっている部分もありますが、 高難易度ステージになると敵を倒せる最低ラインの火力は必ず求められるため、基本は高火力キャラや火力増加スキル持ちが戦いやすいです。 ●システム:★★★★★ VSの時点で既に完成度は高かったんですが、より細やかな配慮が行き届いている印象。 特に一定周期で来る肉弾ラッシュは、VSでステージ後半に訪れる「装備が完成されすぎてぼっ立ち放置でOK」という状況を許しません。 常時ある程度のキャラ操作を要求されるため、後半10分ボケーッと他のことをしだす可能性のある本家の隙を潰してきました。 最近オマケ機能としてハウジングやガーデニング、釣りやファーミングなどを行えるモードが実装されたため、息抜き手段も豊富です。 ●バランス:★★★★☆ 4ステージ時代は★5だったんですが、現在7ステージまで拡張されたことで若干バランスに影響が出ました。 現状の最終ステージであるハロウィンキャッスル(MYTH)の難易度がかなり高めであり、キャラごとにかなり難易度差があります。 敵の数が多く耐久度も高いため、火力を盛れるスキルに乏しいキャラやメイン武器の威力・範囲・AOEいずれかに弱点があるキャラは結構辛いです。 とはいえファン度の上げやすさが緩和されたため、しっかりファン度ガチ恋まで上げて武器とアイテムを厳選すればクリア不可能ではないでしょう。 ●やり込み要素:★★★★★ 全アチーブメント解放をやろうとすると結構な時間泥棒になります。 全キャラのファン度をガチ恋にするだけでもなかなかのやり込みを要求されますし、全キャラ全ステージ攻略達成までしようとすると相当なものです。 ハウジングはお金で買える家具以外に釣り限定アイテムなどもあるため、お金だけを積んでもコンプはできないため奥行きがあります。 ●総評:★★★★☆ VS系ゲーム自体の魔力というか、時間がどんどん吸われていく吸引力は凄まじいものがあります。 VSにいはほとんど存在しなかった防御系のアイテムの種類が豊富だったり、ちゃんと差異があるため操作感の似た別ゲーとして楽しめるのは◎。 何より開発のホロ愛が凄まじく、スキルやアイテム等一つ一つが元ネタを知っているとニヤリとできるものばかりなのがとても好印象。 「実は東方ってやったことないんですよね(笑)」のような人気に乗った雨後の竹の子タイプではない点でファンも安心できるんじゃないでしょうか。 開発とホロライブ側で「非公式なフリーゲームとして公開するのはOKよ~ん」という話が付いているらしいので、 著作権がらみ等の理由で公開停止に……みたいな心配がないのは非常にありがたい限り。 アプデ間隔は結構長めに感じるが、その分内容は盛りだくさんなうえハイクオリティなので楽しみにアプデを待てるのもポイントが高い。 今後さらなる使用キャラ追加や新たな要素が増えることを心待ちにしております。
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by henga
| 2023-10-25 02:31
| ゲーム
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ツクール製のフリーゲームを探していたら、偶然見つけて何気なしにプレイしてみた一作。 プレイ直後に思いつくままにキーボードたたいて記事書きたくなるぐらいに名作です。 ●ストーリー:★★★★★ 全てを終えてから俯瞰で見ると、内容自体は王道そのもの。 ですが、その展開に至るまでに散りばめられたあらゆる伏線が見事で、バラバラだったすべての点が結末に向かって収束していくカタルシスが素晴らしい。 よく"記憶を消してもう一度プレイしたいゲーム"みたいな話題が出ますが、これはまさにそんなゲーム。 普通であればまず間違いなくノーマルエンディング群を見せつけられ、こんな顔 になりながら、齎されたヒントを繋ぎ合わせてたどり着いた結末は掛け値なしの大団円。 1時間程度の短いプレイ時間で、ここまでグイグイ引き込まれるとは。 ●キャラクター:★★★★★ 基本主人公の男とダンジョン案内役の女性の二人しか喋らないんですが、この二人の掛け合いが楽しくてテキストはサクサク読めてしまいます。 一見普通の会話にも二人の関係性が垣間見られる瞬間があり、相当鈍い人であっても「何かありそうな雰囲気」を感じると思います。 ●システム:★☆☆☆☆ RPGというより探索型推理アドベンチャーに近いゲーム性で、道中でプレイヤーが操作する戦闘は完全にオマケ要素。 ラストバトルもいわば戦闘の形をした舞台装置であり、プレイヤーの感情を揺り動かすための仕掛けとして動作しています。 「じゃあ戦闘なしにして探索ADVにすりゃいいじゃん」と思うかもしれませんがそうではなく、RPGでなければならない明確な理由が存在します。 斬新なシステムとかは特にないのでこの星の数ですが、低評価という意味では一切ありません。 むしろ短編王道ゲーの完成形の一種です。名作に斬新なシステムが必要なわけではない、そのお手本のような作品。 ●バランス:★☆☆☆☆ システムと同様の理由から、バランスとかを気にするゲームではないのでこの星の数。 一般に言うRPGを期待すると肩透かしを食らうヌルさ。でも、上述したように「こうでなければならない理由」があります。 バランスもシステムも、必然性があってこうなっているという意味では★5相当です。 ●やりこみ要素:★☆☆☆☆ エンディングのコンプ自体はかなり簡単で、最終的にはトゥルーエンドに到達できるようにしっかりと導いてくれます。 トゥルーエンドに到達すると大きな変化があり、詳しい内容は避けますが愛と勇気とかしわもちやサガフロンティア2を思い出しました。 ●総評:★★★★★ 短い中に感情を下へ上へと大きく揺さぶる要素をこれでもかと散りばめ、最後には全てが報われてさわやかな余韻に浸れる名作です。 ブラウザでもプレイできるので、夜寝る前の1~2時間の暇に、ぜひこのゲームをどうぞ。
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by henga
| 2023-01-22 02:18
| ゲーム
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名前の通り、某DQM1にもしもネタを反映させたオマージュ作品。 一日数時間プレイして、1か月ぐらいぶっ通しで遊べました。 ●ストーリー:★★★☆☆ 大筋の展開はほぼ本家通りで、キャラや会話をきれいにもしもネタに落とし込んでいます。 クラス別大会の最終戦で会話が全然無いのと、モンスターじいさんとの対戦が一度きりなのがちょっと寂しいかなと思う程度。 本家を知らない新規プレイヤーがやっても飲み込みやすい内容ではありますが、やはり本家プレイヤーの方がより楽しめるでしょう。 ●キャラクター:★★★★☆ セリフも含めてほぼ本家を踏襲しており、落とし込み方もしっかりしています。 原作は鳥山絵のモンスターを選んで連れ歩けましたが、こちらはモンスターにももしものキャラが多数配置されています。 かわいらしいグラフィックの女の子型モンスターが結構多く、華やかなパーティになることが多いです。 ●システム:★★★★★ 原作要素の再現と改良、落とし込み方が素晴らしくて延々とプレイできてしまう絶妙なバランス。 特に拠点移動の簡略化、性別の排除、ストーリー本編中でレベリングできる場所を作ったこと、適度に簡易化されたレベリングは最高でした。 本家で滅茶滅茶ダレたり面倒に感じる部分を徹底的に見直して、且つヌルすぎない塩梅に調整されているのが素晴らしい。 原作再現された部分や改良された要素から、原作愛をひしひしと感じる出来栄えでした。 ●バランス:★★★★★ 配合やアイテムなどの各種要素をバランスよく駆使することで、適度な手ごたえを感じながらも乗り越えられる良好なバランス。 モンスターの種族数にやや偏りがありますが、見た目で何の種族かを気にすることはあまりないので問題はないでしょう。 ●やり込み要素:★★★★★ クリア後のやり込み要素は2種類ほど用意されており、鍛えたモンスターをフル投入する詰将棋的なものと、 アイテムやモンスターを持ち込めずゼロスタートから99Fクリアを目指す、不思議のダンジョン的なものがあります。 どちらも知識を生かしてしっかり取り組めばちゃんとクリアできる適切なバランスでした。 モンスターコンプリートも123種類と原作の半分程度の数ですが、コンプするには結構がっつりやり込む必要があるのでいい感じです。 原作のダークドレアムに相当する、ほぼすべての最強種を要求される配合ルートも存在しており、やり込みの深度も凄まじいものがあります。 ●総評:★★★★★ 本家にはまりこんだ人にはぜひやってもらいたい名作。 もしもネタもわかる人はより一層のめり込めると思います。 #
by henga
| 2022-12-31 01:46
| ゲーム
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タイトル画面がどうみても流刑への道/Path to Exileだったので気になってプレイしてみました。 ウィザードリィの街・ダンジョンシステムと、FC時代のDQキャラグラフィック+α、FC時代のFFの戦闘システムのマッシュアップのような作品。 ●ストーリー:★★★☆☆ 目覚めた魔王によって世界の時間が停止させられ、選ばれた戦士たちがその解放のために塔を登るという王道的な展開。 「識」をつかさどる各種フロアボスやラスボスの立ち位置など、シンプルな中に捻りがある流れは結構好きでした。 一部イベントがかなり長いうえ、メッセージ送りが手動なのでちょっと面倒に感じた部分もありました。 ●キャラクター:★★★☆☆ プレイヤーキャラはFF1方式で、職業と性別を選び名前を決めてキャラメイクする形なのでほとんど喋りません。 しかし、塔の中に登場する本筋とは無関係なイベントのキャラ達には絶妙に様々なオマージュ要素がちりばめられており、 元ネタを知っているとニヤリとさせられる場面が多いでしょう。 蜃気楼という言葉の語源からオイヨイヨ!ネタ、某オリハルコン製親衛騎団などなどがプレイヤーを楽しませてくれます。 ●システム:★★★★☆ FC時代のシステムをオマージュしているため、シンプルであるが故に直感的でわかりやすいものが多いです。 ただ魔法の効果説明がほぼなく、readmeすら「テキストでの説明だと長くなりすぎるんで自分で使って確かめて(意訳)」となっているのが難しいところ。 というのも、魔法・特技も購入するタイプなのですが、値段が結構高いので効果不明の魔法・特技にお金かけるのは結構なギャンブルです。 魔法はほとんどDQの効果・名前を流用しているので、効果不明なのはごく一部だけなのが救いです。 あとは装備している武器に魔法効果を発揮するものもあるんですが、戦闘中に装備変更ができないのであまり融通がききません。 雑魚戦では全体攻撃魔法が出る武器、ボス戦では会心率が上がる武器、という使い分けが戦闘中にできれば最高でした。 搭載されているAI戦闘でほとんどの雑魚戦はこなせるため、道中のコマンド入力の手間も最小限なのはポイント高めです。 ●難易度:★★★★★ 非常に歯ごたえのある難易度ながら、理不尽さを感じる場面はほとんどない絶妙なバランス。 特にボス系は一度全滅する覚悟で敵の行動を調査するのがかなり重要で、最悪の行動に対しての対策を取れているか否かで撃破率が大きく変わります。 緩めのRPGのノリで無警戒にボスに突っ込むと凹されやすいのでご注意。ほとんどのバトルは退却可能なので、最悪逃走しましょう。 ダンジョン突入前にはキメラの翼(脱出アイテム)所持の確認とセーブするのを忘れずに。 ●やり込み要素:★★★★☆ 宝箱のレアアイテム、一般ボスのランダムドロップ、雑魚モンスターのレアドロップ、ランダム出現のレアアイテムショップ、物々交換アイテム等なかなか豊富。 後半使わなくなる性能のものも含めると膨大な数の装備品があり、フルコンプはかなりの根気がいるでしょう。 クリア後要素がないのが惜しく、もっと遊びたかったなと思わせてくれるゲームです。 ●総合:★★★★☆ 贅肉をそぎ落とし、シンプルに手ごたえのあるRPGをさせてくれる良いゲームでした。 以前語った中だと、神々の遺産が好きな人は近い感覚でハマれるんじゃないかと思います。
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by henga
| 2022-12-25 15:44
| ゲーム
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晩飯を食いながら笑点を見るのが日曜夕方のルーティンみたいになっているんですが、今の笑点は本当に面白くないですね。 感心できるような巧みな回答が一日一個出ればいいほうで、私が司会者だったら座布団が一つも動かない日もあるレベルで面白みがない。 一時期は林家三平が面白くなさの筆頭として挙げられていた気がしますが、私が思うに個人が面白いかとかそういう次元じゃないんですよ。 いくつかの原因があるので、それぞれ好き勝手に個人の意見を語ります。 1.司会者 歌丸→昇太に変わった司会ですが、まず第一の問題点がここにあると思います。 さすがに噺家なのでトーク回しは一定の水準にありますが、現司会の悪いところが大きく分けて二つ。 がなり系の声質なのもあると思いますが、喋りの傾向自体がやかましい寄りで耳に優しくない点。言うなれば笑点の中居君。 次に、司会者であるにも関わらず回答者メンバーとの距離感が近すぎるというか、一線を引き切れていないところですかね。 司会者を弄る回答が飛んで来た際、先代や先々代は冷たく座布団を取り上げてハイ次!という感じのテンポの良さが際立っていましたが、 現司会は座布団を取り上げる前後に長くやかましいツッコミを入れる頻度が高く、進行の遅延が著しいです。 回答者側もそれに食って掛かって泥沼の遅延劇場が展開されることも多いので、テンポ悪いことこのうえなし。 進行役として軽快に場を回して面白い回答を多く引き出す役割のはずが、内輪ノリに乗っかって進行を鈍化させるのはダメでしょう。 2.回答 昔と比べて顕著につまらなくなったな、と感じるのがこの回答。 わかりやすいキャラクター性を打ち出したいのか知りませんが、いつもいつも出す回答が同じすぎて読めてくるんですよ。 何人か持ちネタをあげていくと 小遊三:助平、自称イケメン 木久扇:ダジャレ・ギャグ たい平:昇太いじり、秩父、モノマネ、オネエ、円楽擦り、歌 確かに昔もこういう回答は出してきましたが、それは巧みな回答の中にたまに混ぜてくるスパイスのような立ち位置でした。 しかしここ数年は体感5割以上がこういうキャラ回答なんですよ。 政治風刺キャラを持たされていた晩年の円楽なんかも、表情がキリッとしていると 「ああ政治風刺ネタ言うときの顔だわ」と回答する前から予想できましたし、残念なことにその読みが当たるんですよ。 幸い円楽は噺の技術でごまかせていた部分もありますが、三平なんかはそのスキルすら足りないせいで余計に面白くなかったんですよね。 キャラ回答ばかりで、上手い!と唸るような知性を感じる回答が全然出てこないのが、今昔の大きな差だと思います。 昔はギャグばっかりで大喜利とは思えない回答をしていた木久扇にイライラした事もありましたが、 シンプルにパワーで押してくるせいか、今の笑点で一番笑いやすい回答者になってしまいました。 3.座布団の増減 歌丸司会の頃は良くも悪くも座布団の動きが軽く活発でしたね。一度の回答で複数枚増減することもありました。 弄りが過ぎると座布団が全て消え去る、キングボンビー並みの瞬発力はインパクトが強かったです。 昇太司会になってからは基本一枚増減になりましたが、今は回答者の悪ふざけが過ぎるというか、座布団貰う気のない回答が多いです。 枚数調整でもしてるのかと思うような、没収不可避な回答を連発するタイミングもあります。 一発芸しかない若手芸人を見るよりはマシなんですが、比較対象がそのレベルかと思うと笑点も先行きが暗い気がしますね。
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by henga
| 2022-12-23 02:51
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